日本ドルフィンセンターの取り組み


日本ドルフィンセンターは、2001年12月に旧大川郡津田町(現在さぬき市)の『潮騒の郷構想』の一環として、『イルカ試験飼育場』として事業をスタートしました。瀬戸内海に生息環境を持たない小型鯨類の飼育調査、イルカとの触れ合い事業調査、自閉症を中心としたドルフィンセラピーの調査を目的として、実施さえるさぬき市の調査研究事業が始まりです。

 

その後、さぬき市がイルカ触れ合い事業から撤退を表明し、多くの方の後押しもあって、完全民営で2004年4月から『日本ドルフィンセンター』として正式に開業し、イルカと人とのふれあいを数多くのお客様にご利用をいただいております。

 

日本ドルフィンセンターでは、以下の3つの事業に取り組み、皆様の人生を、イルカと共により良くするための活動を行なっております。

 

 

レクレーション ステージ(Recreation stage)

さな子どもからお年寄りまで年齢、性別を問わず、ヒトがよりよく生きるためにイルカとのふれあいの場を提供する。

 

 

セラピー ステージTherapy stage)

障害ある方々やそのご家族、特別なニーズを持つ方のため、各種専門家と一緒にイルカとのふれあい、特にドルフィンセラピーについて、調査・研究を行い広くその活動に寄与する。

 

 

エジュケーション ステージ(Education stage)

未来あることもたちや社会一般において、イルカの生態や特製、瀬戸内海の海の環境など啓蒙する。またイルカの飼育、健康管理のための調査・研究やイルカとのふれあいについて学習したい専門家育成等に寄与する。

人もイルカもハッピーな触れ合いを


私たちがイルカとの触れ合い事業を行っていく中で大切にしていることは、参加者の皆様に最大級の感動を与えるイルカとの楽しい触れ合いを提供すること、そして人との触れ合いをイルカ自身が楽しんで行うことです。

 

イルカとの触れ合い事業において、イルカと参加者を橋渡しするドルフィンスタッフを、当施設では「ドルフィンキーパー」と呼びます。

 

イルカにとって人との触れ合いが強制されてしまうような「仕事」ではなく、率先してやりたいハッピーな「遊び」となるように、人が大好きなイルカに育つよう、ドルフィンキーパーは毎日のイルカとの関わりを大切にしています

また、ドルフィンキーパーは、人好きなイルカに育て上げるために、可能な限りイルカの自由意志を尊重し、イルカ自身に選択肢の幅を持たせることを念頭においてイルカたちに対峙しています。

 

イルカを完全にコントロールすることも安全管理上、大変重要ではありますが、イルカたちに行動の選択肢がない状態では、イルカにとって「仕事」となり、イルカたちに負担がかかる可能性があります。

 

イルカの自由意志や選択を尊重した触れ合いは、イルカもハッピーになり、イルカと参加者の双方にとって望ましい形での触れ合いを実施することができます。

 

しかし、それは簡単なことではありませんし、すぐにできることではありません。

 

イルカの遊びたいことや好きなことはさまざまで、個々によっても違います。イルカの中で流行している遊びもあります。さらに、イルカのやりたい遊びが必ずしも人間にとって安全とは限りません。そのことを、普段の関わりや遊びの中で教えていかなければならないのです。

 

まさに小さな子どもに教えるのと同じように遊び方を教えていきます。教わったことをできた時には褒めちぎって、言葉が通じないイルカと心を通わせるのです。

 

また、もう1つ大事なことは、イルカと遊ぶために一定のルールがあることを参加者にも知ってもらうことです。イルカが安全に遊んでいても参加者がルールを守らなければ、イルカは人との遊びを嫌いになってしまいます。触れ合いは双方向であるべきと考えています。

 

日本ドルフィンセンターは日本で唯一無二の施設として、遊び好きなイルカとお客様の双方がハッピーになれる触れ合いの在り方を追求し、提供し続けてければと思っています。